地球そして生命の誕生と進化【完全版】

1.地球誕生

45億年6700万年前:太陽系誕生

天川銀河が近傍の矮小銀河と衝突し、星星が爆発的に生まれるスターバーストが起きた。我々の太陽系もその中の一つである。その内部では、物質大循環が起こっていた。外縁部の物質は、太陽に近づくにつれて水分が蒸発しドライなものとなった。こうして、水分量の違う粒子の分布が生まれた。やがて双極流が停止することによって、物質大循環が停止。粒子密度の高い場所が生まれる。そこでは、引力による衝突が頻繁に起こり、徐々に大きなかけらに成長して微惑星になった。こうして生まれた微惑星は衝突を繰り返し、更に大きな惑星に成長していったのだ。

45億年6000万年前:原始地球誕生

同じ公転軌道上に沢山の惑星が生まれたため。原始地球は火星サイズの惑星と衝突を起こした。

45億年5000万年前:ジャイアントインパクト

この衝突により月が生まれる。こうして月を従えた現在の地球が誕生した。


2.プレートテクトニクス

ドライな原始地球には、沢山の微惑星や氷惑星が降り注いだ。これらの微惑星に含まれていた水によって、地球には大気と海洋がうまれた。

43億年7000万年前 - 42億年前:大気と海洋の誕生

大気中の水蒸気が雨となり海を作ったことによって、大気圧は下がっていった。さらに、二酸化炭素が液体に相転移して海に加わる。また、二酸化炭素は岩盤にも取り込まれ、風化浸食作用によって海に落ち込んでいった。しかし、この時の海水は、超酸性高塩分で大量の重金属元素を含んでいたため、生命にとっては猛毒の海であった。

43億年7000万年前 - 42億年前:プレートテクトニクス開始

上昇するマントル対流が、海洋プレートに裂け目を作った。マントル対流によって持ち上げられたプレートは自己重力によって横滑りを初め、プレートテクトニクスが開始された。

大陸プレートより重い、海洋プレートはその下に沈み込んだ。一方風化浸食作用によって海に落ち込んだ岩石は、超酸性の海を中和させていく。そしてこれらの岩石や、海嶺で析出した重金属は、プレートとともにマントルの深部へと閉じ込められていく。こうして海は浄化されていったのだ。

42億年前頃までに、地球の中心部には液体の外殻ができた。そしてそこに発生した電流により、強い磁場が生まれた。この地場によって地表に降り注ぐ宇宙線が緩和され、生命誕生へとつながっていった。


3. 原始生命誕生

生命の始まりは、まだ太陽の光が地上に十分に届かない頃。間欠泉の地下で始まった。ウラン鉱床がエネルギーを供給すると水と反応し、生命の材料となる様々な分子生命構成単位が出来上がっていった。間欠泉内部は、100℃になると地上への紛失によって水が入れ替われ、よって、水は100℃をこえることはなく、作られた分子は守られていた。また地下で還元、地上で参加の場を提供したことも、分子の合成には不可欠な条件だった。

当時、地球に近かった月の潮汐力は今よりも遥かに大きく、湖に満ち引きを生み出し、間質サイクルを生じさせた。乾湿サイクルの場は、生命構成単位を合成する大切な場である。脂肪酸は集まって、生命を包む膜となる。ウェットとドライな状態が繰り返されることで重合反応が進み、触媒活性をもつタンパク質様原子物質が作られた。

そしてこれらの分子が循環し、混じり合うことによって、更に複雑な分子へと発展した。生命を記述する分子「原子RNA」。これがさら「酵素様原子物質」と混じり合い、自己複製機能を持つ「リボザイム」に進化する。こうして分子は生命の「配列」を複製する力を身に付けた。そしてこれらが脂質の膜に取り込まれ、「原始生命体」が生まれた。

41億年前:原始生命体誕生

これがすべての生命の出発点となった。


4.生命進化の第1ステージ

43億年7000万年前 - 42億年前:原子大陸の消滅と強い地場の発生

海洋の誕生とともに始まったプレートテクトニクスによって、大陸は強力な構造侵食によって削り取られ、マントルに沈み込んでいった。こうして生命を生んだ母なる大陸は、原初大陸の小片にしがみついて生きていた生命体を地表に残して、マントル深部に消えていった。しかし、地球内部では新しいドラマが始まろうとしていた。

沈み込んだ原初大陸がコアに向かって落下していった。大陸の岩石には放射性同位体元素が多く含まれていたため自己発熱して、コアの上部を溶かした。これによって、42億年前頃に強い磁場が生まれ、表層環境を守る強いバリアとなった。生命は有害な太陽風にさらされることがなくなったのだ。

42億年前:太陽光エネルギーを利用する生命体に変化

生命体には、エネルギーの供給と栄養塩を含む物質循環が不可欠である。生命とはたゆみない電子の流れとも言えるのだ。地下で生まれた第一次生命体は、そのエネルギー供給源から離れてしまうと、電子が流れなくなり死滅していった。生命体は突然変異を起こし、多種多様な生命体へと進化する。そして厳しい環境の変化に適合した種のみが生き残るのだ。生命はやがて、太陽の光エネルギーを利用する第二次生命体へと進化する。それは、太陽が沈んだ後でも代謝を維持できるシステムを持っていた。日中に貯めた糖を周囲の共生体とやりとりすることで夜の間を代謝を行えるようになった。生命は、そのエネルギー源を「地下の太陽」である自然原子炉から地上の太陽へと切り替え、第二次生命体へと進化したのだ。

我々人も含めて、一つの生命が期限となっている。

41億年前:大量絶滅

この時の海水はまだ浄化が終わっておらず、その猛毒にさらされた生命は死滅した。しかし、その厳しい環境を生き抜いた生命体があった。有害な金属イオンが生体内に入らないようにすることによって、猛毒に対応したのだ。そして、外部共生していた生命体同士が融合し、徐々に複雑な生体システムに進化していった。現在の生命は、20種類のアミノ酸しか利用していない。これはその大量絶滅の中で選択された最終結果であったと考えられる。絶滅と進化は紙一重である。不安定だったRNAは、自然原子炉がより安定した構造の形成を促し、電離放射性が作用し安定したDNAへと進化した。こうして第三次生命体である原核生物が誕生した。ここで誕生した第三次生命体こそが、原子的な古細菌真正細菌の先祖である。


5. 生命進化の第2ステージ

29億年前:光合成生物の出現

還元的な物質からできている生命体にとって、遊離酸素は生命を破壊する猛毒である。初めての光合成生物は、酸素を出さない嫌気性細菌として始まった。やがて原始生命体は、猛毒である酸素を放出しそれに耐える仕組みを生み出す。これは酸素を使うことによって、より大きなエネルギーが生み出せるからだ。こうして生まれたのがシアノバクテリアである。生み出された酸素は、海中の二価鉄と反応し磁鉄鉱を晶出させて、海は浄化されていく。しかし、この時の塩分濃度はまだ現在の5倍であった。

26億年前:マントルオーバーターン

地球がある程度冷却してくると、上部マントルと下部マントルの境界に溜まった古いプレートの塊が崩落を始め、逆に下部マントルからは多数のマントルプルームが上昇する。これがマントルオーバーターンと呼ばれる対流である。マントルプルームは表層の一部を持ち上げ、玄武岩からなる小大陸を作る。シアノバクテリアには、光が差し込む適度な浅瀬が必要であるが、マントルオーバーターンによる小大陸の出現がそれを助けた。そして生み出された大量の酸素が、地球の大気を変えていったのだ。一方海の中では酸化した三価鉄が赤鉄鉱として海底に蓄積していき、縞状鉄鉱床が生まれた。その厚さは、25億年前頃までに数Kmまでに達した。その結果、海中の鉄イオンが急激に減少し、海の色は現在に近い青色に近づいた。こうして生物は、自ら地球表層環境を変え始め、文明を生み出す地球生命へと突き進む。それは、生物と地球の本格的な共進化の第一歩であった。


6.生命進化の第3ステージ

23億年前:全球凍結による大量絶滅

天の川銀河と矮小銀河の衝突によって星間ガスが圧縮され爆発的な星形成が起きた。作られた星の中でも特に大きな星は数千万年の内に次々と超新星爆発を起こし、太陽系を大量の宇宙線を襲った。ヘリオスフィアが縮退すると、地球にも大量の宇宙線が降り注いだ。宇宙線は運核生成作用を起こし、地球は雲で覆われた。その結果、太陽のエネルギーは十分地表に届かなくなり、全球凍結が起こる。そして、地表に到達した宇宙線や全球凍結が、大量絶滅を引き起こした。しかし氷の下には、この環境に耐えた生命が僅かに存在していた。それはまるで地球が氷のベールで生命を守ったかのようだ。地球は太陽を駆動力とした大規模物質循環をつくり、生命を守るバイオスフィアによって包まえれている。地球環境は宇宙と深く結びつき、全体が一つのシステムとして機能しているのだ。

21億年前:原核生物から真核生物へ

全球凍結による大量絶滅を生き残った原核生物たちは、内部共生をさらに拡大し、巨大化していった。酸素を消費する生命体であるミトコンドリアや、酸素発生装置である葉緑体を膜内に取り込み、酸素によるより大きなエネルギーを使えるようになった。こうして共生したミトコンドリアの数は数千個を超えた。また、水中の高い酸素濃度からDNAを守るため、それを包む核膜が生まれた。DNAは巨大化し、より多くの「生命の配列」を保持できるようになった。その結果、より複雑で多様な生命体を生み出すことができるようになったのだ。こうして真核生物が誕生した。その大きさは、原核生物の実に100万倍に及んだ。大量絶滅の危機にさらされる度に繰り返されてきた生命の大進化。自然界は放置しておけば秩序から無秩序へと向かうが、しかしそれとは逆に、より整然と複雑化していく生命の姿はエントロピーの法則に逆らっているかのように見える。


7. 生命大進化の夜明けの前に

19 - 8億年前:超大陸の形成

プレートテクトニクスによって、萌芽的小大陸が融合試合、超大陸ヌナが出現。陸地面積が増大した。これに伴い増加した陸上の湖水環境ではシアノバクテリアが繁殖。そして、河川周辺や湿地帯、あるいは汽水域へとその生息範囲を広げていった。シアノバクテリアは光合成によって酸素を生む。しかし、その酸素は死滅したシアノバクテリアを酸化する為に消費されるので、結果的に酸素の増加率はわずかとなる。一方陸上では、死滅したシアノバクテリアは、風化浸食作用により、地中に閉じ込められるので、酸化が起こらず、酸素濃度を大きく増やす要因となった。陸地は海洋よりも多くの酸素を生み出したのだ。大陸面積の増大は、こうして大気中酸素濃度の飛躍的な増加へと繋がっていったのである。やがて超大陸ヌナは分裂していく。その小大陸が、赤道付近に集合し、超大陸ロディニアが生まれる。集まった海洋プレートは太陽プレートの下に潜り込んでいき、スラブとなってコアへと落ち込んでいく。周囲に比べ温度の低いスラブは、コアの中に流れている電流に変化を起こした。これによって双極子磁場が四重極磁場となり、地球磁場は弱まっていった。

7 - 6億年前:スターチアン全球凍結

天の川銀河は再び矮小銀河と衝突し、スターバーストを起こす。こうして生まれた星はやがて超新星爆発を起こし、地球に大量の放射線を注いだ。磁場が弱まっていた地球はこの影響を強く受け、雲が形成された結果、再び地表は氷に覆われていった。次々に起こる超新星爆発によって、地球は短い極寒期と長い極暑期が繰り返し起こる、激しい気象変動に巻き込まれた。極寒期には、太古代レベルにまで酸素濃度が下がり、生物の大量絶滅が起きた。しかしこの大量絶滅によって、それまでとは違う、新しい生物が生まれる機会を作ったことになる。繰り返す宇宙線の飛来と酸素濃度の激しい変動は遺伝子変異を引き起こし、新種誕生を促して生物の進化を加速させる原因となった。

7 - 6億年前:水漏れ地球による表層環境進化

やがて、スターバーストが終わり、地球磁場が双極子磁場に戻ると、活発な光合成活動が復活し、元の酸素濃度に戻った。一方地球内部では、その温度が徐々に低下してきた。内部温度が十分高い時代には、海洋プレートの海洋成分は放出され、水分は地表近くを循環するだけで、海水準は一定に保たれていた。しかし、上部マントルの温度が低下し、650℃を下回るようになると、含水鉱物が上部マントルの内部に持ち込まれるようになっていった。そして海水は風呂の栓を抜いたように地球内部へと落ち込んでいく。これは、冷却し続ける惑星の必然的現象で”水漏れ地球”と呼ばれている。その結果、全海水の3%程度がなくなり、海水準が600m下がった。すると、陸地面積が増加し、太陽光が底まで届く大陸棚の面積も増加した。ここが地球生命を育む、大きな温床となっていったのである。巨大な河川が多く生まれ、栄養分を大陸棚に供給、酸素濃度を増大させる働きがますます大きくなっていった。この強大な作用が、やがて起こる爆発的な生物の進化を促していったのである。


8.カンブリア紀の生命大進化

6.4億年前:多細胞生物の誕生 - マリノアン全球凍結

繰り返される気候変動に耐えるため、生命は新たな進化のステージにはいる。原核生物や真核生物が集まった、多生物共生体への進化である。互いの欠点を補い全体として生きるこの生命の戦略は、生物の可能性を大きく広げることになった。生物のサイズは100万倍となり、原核生物に比べれば、実に1兆倍の巨大化を果たしたことになる。この進化は生命の発展にとって非常に大きな意味を持つものである。

自分たちは細胞で出来ているの?自分たちは本当に細胞でできているの?本当に自分たちもこの生物の末裔なのか。

5.8億年前:エディアカラ動植物郡誕生 - ガスキアス小氷河期

再び小規模な氷河期が訪れ、大量絶滅が起こる。しかし、この氷河期が過ぎ、温暖期が訪れると、リンを中心とした栄養塩の海洋中の供給量が増加したことにより、エディアカラ動植物軍が一斉に出現する。この生物はこの時代を代表するもので、体長は1mを超えていた。まだ殻や骨格がなく、柔組織だけでできた何体制の生物であった。超大陸ロディニアの分裂に伴う、温かい浅海に生息していたと考えられる。

5.5億年前:環境によって変化する生命の形

大陸からの栄養源供給や酸素濃度は更に増していった。海洋中では二価鉄の量が増加、それらが酸化して縞状鉄鉱床が再び堆積していった。その結果、リンやカルシウムの濃度が増え、それを利用した硬骨格生物が生まれる。(ミクロディクティオン)この生物は硬い外骨格に覆われ、他の生物から身を守る鎧として、カルシウムを使った。生物は生き残るために、与えられた材料を使って進化していく。地球の環境が、生命の形態を変えていくのである。

5.4億年前:カンブリア紀動植物郡誕生 - バイコヌール小氷河期

地球環境は再び激変期を迎え、数千万年の間に極寒期と極暑期が何度も繰り返し訪れた。これにより、エディアカラ動植物郡は絶滅する。しかし、新たな生命進化が始まろうとしていた。

生命の進化において、地球内部からの放射線も重要な役割を果たす。大陸が分裂する場では、放射性元素に富んだマグマが噴出する。この放射線は新種誕生を促し、生命系統樹に大きな分岐を作る。このような進化を茎進化という。生物は分裂した小大陸上で孤立進化していった。分裂した小大陸が再び衝突を起こし融合していくと、大陸衝突の場では生物の交雑が起こった。その新しい組み合わせによって、様々なバリエーションの生物が生まれる。これを冠進化という。大陸衝突によって表層環境は多用し、閉鎖的な海も形成され、そこに大量の栄養塩や硝酸が運ばれて、カンブリア紀生物の爆発的進化を起こした。この爆発的進化は35の門を産み、現在の生物の大元を作った。生命進化には3つのパターンがある。それまで繁栄していた生物を一掃する大量絶滅。大陸の分裂に伴う遺伝子変異を促す茎進化。大陸の衝突によって多様性を生み出す冠進化。生命進化は宇宙と結びついた地球環境の変化や、大陸の離合集散と密接に結びついているのだ


9. 古生代

6億年前:生物の生息域拡大

もともと現在の5倍以上の塩分濃度だった海水は、6億年ほど前から、徐々にその濃度が下がってきていた。それは巨大な陸地の出現や、水漏れ地球による海水準の低下などにより、海水中の塩分が、岩塩として大陸に取り込まれた結果である。また一時的に海水準が高くなっても堆積物が蓋になり、塩分が海に溶け出すことはなかった。海水の塩分濃度が下がったことにより、生物が汽水域だけでなく、大海洋に進出する準備が整っていった。また酸素濃度の上昇によって、大気上層部にオゾン層が形成される。これによって、紫外線がカットされ、陸上は生物の生息場として整えられていった。

5.4億年前:植物と昆虫の共進化

浅海で繁栄した藻類は、真っ先に陸地に進出し、厳しい環境にさらされた。それによって動物よりも先に進化を遂げることになる。その後昆虫も表れ、植物と共進化を起こした。

5.5 - 5.4億年前:脊椎動物の進化

カンブリア紀に生まれた脊椎動物が進化し、この時代に魚類が誕生した。これが我々脊椎動物の共通祖先である。(例:ドレパナスピス、シーラカンス)魚類は進化を続け、両生類の祖先となるイクチオステガを生み出す。この頃の酸素濃度は、大繁栄した植物が作り出す酸素によって、現在に比べて1.5倍も高い状態だった。これらの植物は、後に浅海に堆積し石炭となり、産業革命以降の人類の躍進に大きな貢献をしたのである。そしていよいよ肺の機能を獲得した脊椎動物が陸地に進出。この両生類から爬虫類や恐竜そして哺乳類が生まれ、それが人類まで進化していくのだ。彼はまだそのことを知らない。

2.6 - 2.3億年前:顕生代最大の大量絶滅 - 暗黒星雲との衝突

太陽系は暗黒星雲と衝突。その内部を通過した結果、大量の宇宙線が地球に降り注いだ。これによって、地球は極寒期に入った。初めに植物が大打撃をうけ、酸素濃度が低下。その結果、地球表層は太古代の頃の嫌気的な環境に戻り、両生類、爬虫類、昆虫の過半数が絶滅した。順調に進化を続けるかに見えた生き物は、再び大きな試練を受けることになったのである。貧酸素の地下環境でしか生きれなかった嫌気的微生物は再び陸上や海洋中に戻り、生息の場を拡大するとともに、再び増加する酸素濃度下で大進化を始めた。こうして、地球生物の主役を交代させ、次の時代を作る準備が進んでいった。人類へと続く、新しい生物の誕生が目前に迫っていた。


10. 中生代から人類の誕生まで

大陸の離合集散と生物進化

急速に温暖化が進んだパンゲア大陸では、生物が哺乳類と爬虫類へと別れ、再び進化を始めた。多種多様に進化していく爬虫類に対し、哺乳類はネズミ程度の大きさの夜行性動物であり、まだ日陰の存在だった。(アデロバシレウス)

一方の爬虫類は恐竜へと変化していき、いよいよその黄金時代を迎えようとしていた。その優位な体躯を生かし、生存競争をリードしていったのだ。HiRマグマにより突然変異が起こり、生物は大陸の分裂とともに茎進化を起こす。恐竜が地球生態系の頂点に君臨する時代の到来である。分裂したパンゲアの北側部分が再度融合。ここでは冠進化が起こった。大陸の離合集散により生物は進化して多種多様な種を生み出し、そして全ての大陸へと広がっていった。こうして恐竜の繁栄する時代が訪れるのである。一方で植物では、より進んだ繁殖システムをもつ被子植物が誕生する。被子植物は動物の力を借りて受粉することにより生息域を広げた。裸子植物は徐々に生息領域を奪われていったのである。

霊長類誕生

人類に繋がる霊長類の誕生は、ゴンドワナ大陸のリフト帯で起こった。ネズミやうさぎなどの齧歯類(げっしるい)から、茎進化によって新しい種が生まれたのだ。(プレシアダビス)ゴンドワナ大陸は、さらに南米大陸とアフリカ大陸に分離。南米大陸に渡った霊長類の祖先はそこで孤立進化し、新世界ザルとなる。一方のアフリカ大陸では旧世界ザルへと変化。南極大陸から分離したインド大陸ではロリスに変化した。こうして大陸の離散によってそれぞれ独自の進化を遂げ、様々な霊長類の種が分岐していった。

大規模なプルームが太平洋プレートを押上げ、海水準を上昇させた。それによって全ての大陸の低地が浅海となり、陸地面積が減少した。陸地が分断されたことによって、其々の環境に適応した形態的進化を促すことになる。宇宙空間で起こる事象により地球環境は激変してきた。そして、再び太陽系は暗黒星雲と衝突。地球は雲に覆われた。その結果、寒冷化ガス進み、生態系は大きな打撃を受けた。そして、現在のユカタン半島の場所に直径約10kmの巨大隕石が衝突。これが最終的に恐竜を絶滅させたのだ。こうして繰り返される大量絶滅は宇宙と私たちが深いつながりをもっていることを再三伝えている。それは寒冷化や大量絶滅を引き起こすだけでない。宇宙線は生命の形作るDNAにも直接作用し、突然変異を引き起こす事によって進化を促す。私たち地球上の生命は、あらゆるスケールで宇宙と繋がっているのだ。こうして栄華を誇った恐竜は絶滅した。


11. 人類代〜人類誕生と文明の構築

霊長類の進化

アフリカのリフトバレーでは爆発的な火山活動が起こり、放射性元素に飛んだマグマが噴出。これにより、旧世界ザルから新種が誕生した。これが人類の遠い祖先だと考えられている。

第4の生物、人類の誕生:人類代

地球が誕生してから約45億年。幾度も訪れた大きな環境変化。数え切れないほどの生と死の繰り返し。そしてようやく、人は産声を上げた。人類代の始まりである。人と他の霊長類を分けたのは、HARと呼ばれるDNAの中の遺伝子領域だ。これによって、脳を巨大化させ、言語能力を手に入れ、思考、意識、記憶、創造性などを会得していった。脳の容積は3回に渡って不連続に巨大化しているのがわかる。そのタイミングで大規模な噴火が起こっていることから、これがHiRマグマによる茎進化の結果であることを示している。約120万年前から断続的に人は他の地域に進出。特に約20万年前に脱アフリカ似成功した人類をミトコンドリアイブと呼ぶ。「ミトコンドリアイブ」は1万5千年まえには北米や中米に向かい、1万年前には南米大陸の南端までに達し、全世界に広がっていった。そして、人類文明の画期的な進歩が始まる。

10000年前 「農業牧畜革命」

人類は農業と牧畜を発明したことにより、安定した食料供給が実現。人口の爆発的増加を促した。(エジプト文明)

5000年前 「都市革命」

様々な職業分化が起き、生産物の持ち主が物々交換を始めた。(メソポタミア文明)これを効率良く行うために都市が出現する。貨幣や経済、更に法律、裁判、警察などの機構を備えた少国家が出現(インダス文明、黄河文明)こうして農業生産性に最も優れた巨大河川に四代文明が生まれた。

2400年前 「宗教・哲学革命」

それぞれの文明の間で抗争が繰り返し起こり、その領土は変遷を繰り返した。これを回避するために世襲制の王族支配から宗教が人々を支配するようになる。やがて国民はリーダーを選挙で選ぶようになり、近代民主主義国家が生まれる。「自由平等で基本的人権が保証された」社会形態が生まれることになった。

300年前 「産業革命」

ニュートンの著書「プリンキピア」からイギリスを中心に産業革命が始まった。科学に基づいて構築・応用された技術が、人間社会に革命的な変化をもたらした。蒸気機関車の発明によって、鉄道による物資輸送が行われるようになる。車や飛行機が発明され、人は大きな距離を簡単に移動できるようになった。人類社会は空前の豊かな時代に突入したのだ。しかし絶え間ない戦争が起こる。人が科学により会得した知見は、時に取り返しのつかない惨劇を引き起こした。

現代「情報革命」

コンピューターの発明による情報革命は、アポロ計画に象徴される人類の宇宙への進出を可能にした。そしてインターネットによって世界が一瞬にして繋がる新時代を切り開いたのだ。戦争による過去の悔恨の念から、世界統一国家の誕生が具体性を帯びる時代となった。1993年、最も高い頻度で戦争が繰り返し行われたヨーロッパで連合国家EUが誕生。他の地域でも連合国家が生まれ、「世界統一国家」へと向かいつつある。

全地球アトラス(本動画は丸山茂徳先生並びにHadean Bioscience(冥王代生命学)研究グループが作成)の映像の中で、この人類代の章は短い。しかし、それが地球史に占める我々の歩みなのだ。人類は形態学的には動物の中の一種族に過ぎない。しかし、他の生き物とは質的に異なる「意識」を持った生物である。その私たちが作る未来には何が待っているのだろうか。


12. 地球の未来

人類社会の課題

人間社会が利用している化石燃料は、数十億年という歴史の中で蓄えられたものである。私たちはそれを今、猛烈な勢いで消費しつつある。化石燃料は2020年を境に急激に減少。2100年頃まで枯渇すると予測されていた。しかし、シェールガス革命により100年は先延ばしされるだろう。一方医学の充実と栄養価の高い食料の摂取により、世界人口は爆発的に増加。それによって、2020年頃から深刻な食糧不足となり、30億人難民時代が始まる。2050年の100億人をピークに、2100年までに50億人までに減少すると予想されている。

2050年までの時代は、急増する人口とともに進行な環境汚染を引き起こし地球規模の様々な課題が不安を増大させることになるだろう。その先の人類の未来には何が起こるのだろうか。

人類の未来

科学の世界では、超革新的な技術が加速度的に発展してゆく。月面に宇宙基地が作られ、人類は太陽系諸惑星に進出する準備を進める。AIロボットが人類の活動を補佐する形で宇宙探査に関与。いずれ自己複製可能なロボットが出現し、人間の限界を超えて進化する。それらの人工生命体がやがて銀河へと進出していく。更に異次元世界への移動を可能にする技術が生まれ、時空を超えた世界の認識が可能になるに違いない。 そして、生物としての人類の役割は終焉を迎えることになるだろう。人類代の終わりである。それは生命進化の戦略として必然の結果なのもしれない。なぜなら、地球の未来には、今まで以上の大変動が待っているからだ。

地球の未来

2億年後 超大陸アメイジアの形成

アジアを中心にすべての大陸が集まり、超大陸アメイジアが形成される。

2億年後 C4植物の死滅

植物は大気中のCO2を消費し、自らの体に炭素を取り込む。そしてその炭素と共に地球に埋没するので、大気中のCO2を減少させる働きを持つ。超大陸アメイジアの出現により大陸の面積が増大した結果、より多くの植物が大気中のCO2を地中に埋没させるようになり、CO2は現在の10分の1に減少する。これによって、二酸化炭素を非常に多く必要とするC4植物の崩壊が始まる。そしてそれらを食料としている生物にも影響が及んでいく。

10億年後 プレートテクトニクスの停止

6億年前から海水はマントル内に取り込まれ減少を続けてきた。これによって海嶺が海上に姿を表す。すると潤滑剤である水分が取り込めなくなり、プレートテクトニクスが停止する。これは冷却する惑星の必然的現象である。沈み込み帯では火山活動が停止。隆起しなくなった大地は、浸食作用によって激しい環境変化を受ける。そして低温のプレートが核に落下しなくなり、外殻の冷却力が低下して地球磁場が消滅する。大気は太陽風に剥ぎ取られ、海洋成分は宇宙へ散逸していく。この時点で地表に生息する大型多細胞生物は絶滅する。

15億年後 海洋の消失

海洋中にわずかに生き残った生物も、やがて海洋が消失すると全て死滅。こうして地球生命は全滅する。太陽表層の加熱がこれに拍車をかけ、地球は現在の金星のように、表面温度が500℃に達するようになる。

45億年後 天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突

アンドロメダ銀河が我々天の川銀河に衝突。この衝突によって恒星誕生の頻度が上昇し、それらがやがて超新星爆発を起こすことによって、地球には強力な宇宙線が大量に降り注ぐことになる。

80億年後 地球の消失

膨張する太陽に地球が飲み込まれる。私たち生命を育んだ地球が宇宙から消える日である。 しかし、ここで生まれた生命は形を変え、既に他の銀河にまで進出していることだろう。

<着想 2020-03-07>
たとえば、後世の人類のために成果を残したいという夢を抱いたとする。
しかし、その成果はやがて億単位の年月が経てば確実に消滅するのである。
またはそれがもっと早く数万年かもしれない。数千年かもしれない。自分の人生も未来の中において考える必要があるのかもしれない。

<着想 2020-08-23>
自分の使命
- 自分が感じた幸せを表現すること